中絶することを決めたら

中絶することを決めた場合、事前に心構えとして

  • 恋人や配偶者との離別(後者の場合は離婚)に繋がる可能性がある
  • あくまでも人生の選択のひとつであり、中絶行為自体は悪ではない
ということを念頭に置いておくことが望ましいです。

そして何より大切なのは、
「望まない妊娠自体を、二度と繰り返さない」
という教訓をしっかりと胸に刻んでおくということです。


中絶が恋人や配偶者との離別に繋がる背景

中絶を実際に行った女性の体験談で非常によく挙がるのが、
「パートナーが、自分の気持ちを理解していない」という点です。

具体的には、
「中絶に対する罪悪感や後遺症で自分は精神的に非常に悩んでいるのに、
 パートナーはそれを全然理解しておらず、認識に大きな差がある」
ということです。


中絶後遺症候群(PAS)の影響で、性行為をしようとする度に
中絶に関する記憶や不快な思い出がフラッシュバックをしたり、
「自分だけ幸せになって良いのか」という強い罪悪感に苛まれたり…。

これに対して男性側としては、終わった中絶手術に対して、
何故ここまで気にするのだろうと、女性と比べて
当事者意識を持てず、認識に差が出てしまう原因になります。


他にも、

  • 後遺症で精神的に不安定な女性を支えていくこと自体が苦痛になる
  • 中絶を機に、曖昧にし続けたお互いの将来のことを話し合った結果、
    それぞれの将来のために別れを決断する
というように、中絶が別れの転機になる理由は、たくさんあります。


中絶行為自体に罪悪感を感じないために

中絶は解釈自体では命を絶つ殺人と捉える人もいますし、
当事者双方の家族や親族の事情によっては、
心無い言葉を浴びせられてしまう可能性もあるでしょう。

しかし、中絶行為は罪や悪で一概に括るものではなく、
関わる全ての人の人生が、数ある選択肢の中で
一番幸せになるために選ばれる手段に過ぎません。

妊娠をした女性自身にも、自分の人生があり、命があります。
それを周りの人にとやかく言われるのはともかく、
全てを犠牲にする理由や必然性はありません。


また、経済的理由や結婚前の妊娠が理由で中絶をする方、
既婚者で三人目や四人目の子供が養育できず中絶する方、
望まない性交によって妊娠・中絶をせざるを得ない人など、
人によって中絶の状況や意味合いは、一人一人全く異なります。

そこにどんな意味を持たせるのか、
中絶を踏まえてどのように乗り越えて人生を向き合うのかは
当事者の女性やパートナーの考え次第なのです。


なので、中絶をするかどうか、選択を迫られる場合は、
冷静な状態で、家族・パートナーなどの信頼できる相手と
相談や思考を重ねた上で、後悔のない決断をするようにしましょう。


二度と中絶を繰り返さないために

一番重要なことは、基本的なことですが、確実な避妊をすることです。
ピルを服用したり、コンドームを使う場合も殺精子材を使うなど、
万が一の場合に備えた配慮を怠らないようにすることが大事です。


また、中絶をひとつの機会として、

  • パートナーとこれからどのように関わっていくのか
  • どんな形であれ失った命に対して、今後どのような形で償っていくのか
ということをしっかり話し合うことが重要になります。

この辺りの意識をおざなりにして、中絶後に
成り行き任せの付き合いを継続した場合、関係が悪化したり、
望まない妊娠・中絶を再発させてしまう可能性もあります。

中絶をしたが、結果的にそこから当事者が何も学ばず、
関係も解消して、ただただ子供の命だけが犠牲になる。
そんな事実だけが残らないよう、しっかり話し合いを重ねましょう。

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