妊娠中絶の方法とは

妊娠中絶の方法は、
初期中絶の場合、掻爬法と吸引法のいずれかによって行われ、
中期中絶の場合、薬で意図的に陣痛を起こし、胎児を取り出します。


掻爬法(そうはほう)とは、ハサミ形状の器具を使って
子宮内の胎児と、胎盤などの組織を?き出す方法です。

吸引法とは、ラミナリアという水分で膨張する
筒状の金属棒を子宮内に挿入し、そこから子宮内に対して
機械の陰圧による吸引力を起こし、胎児を回収する方法です。

中期中絶の場合の方法は、これらと異なり、
成長した胎児を取り出すのが大変になることから、
薬を飲んで人為的に出産を引き起こす中絶方法を用います。


掻爬法と吸引法について

掻爬法の利点は、手術の使用器具がシンプルで、
感染症などの手術によるトラブルが起き辛いという点です。
手術方法に慣れている医師も多い傾向があります。

逆に、子宮筋腫などの影響で子宮形状が変わっていると
手術に時間がかかり、妊婦への麻酔を追加で用いる事もあります。


多くの外科手術と異なり、中絶手術の場合は
手術部位を外から目視で確認することができないので
掻爬法では触覚を頼りに手術を行うことになります。

ですが、掻爬法による手術は用いる器具が少ないので
手術を数多く経験した医師は、子宮内部の構造を熟知しており、
子宮を傷付けず、出血を最小に抑えて手術をする事が可能です。


手術は10?15分以内に終了し、基本的に手術中は
麻酔をかけてベッドで安静にしています。手術後は
子宮の回復状態を確認するため、検診を受ける必要があります。


吸引法の利点は、手術時間が短く、
妊婦への負担が少ない事です。子宮を物理的に
掻くことも無いので、傷付く心配もありません。

ですが、胎児が大きくなるほど吸引し辛くなるので、
吸引式の手術を行うことは、妊娠が進行していると
物理的に全く対応することが出来なくなります。

また、国内の手術の9割以上は掻爬法で行われており、
吸引式はどちらかというと、胎児が特殊な状態の時に
用いられるケースが多いそうです。


掻爬法と吸引法は「どちらの方が安全か?」という点が
比較の対象に挙がり易いですが、 経験豊富な医師の場合、
手術方法による危険性の違いは、ほとんどありません。

仮に感染症などの問題が発生するとしたら、予想される原因は
吸引式で用いる器具の洗浄が不十分な事による感染症です。
回収で使うチューブ等は、十分な洗浄をしないと不潔な状態が残ります。

そこで、吸引式手術を行う小さな病院やクリニックでは、
これに対する対策として、洗浄を十分に行うために
一日の手術回数を制限しているところも多く見られます。


そして、妊娠がどれほど進んでいるか、胎児の状態によって
どちらの方式の手術が望ましいかは変わってきます。

病院やクリニックを選ぶ際は、両方の手術方法が
可能である病院を選んだり、手術前にどちらの方法が望ましいか、
病院側から事前に説明をしてもらうようにしましょう。

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