中絶手術の後遺症とは

中絶手術の後遺症は、手術の影響による肉体的な後遺症と
術後の精神的な後遺症があり、それぞれ以下のような症状になります。

肉体的な後遺症

  • 麻酔アレルギー
  • 子宮内感染症
  • 子宮破裂
  • 多量の出欠
  • 月経不全
  • 不妊症

精神的な後遺症

  • 過剰反応
  • 侵害行為
  • 感情の抑圧

肉体的な後遺症

現代における中絶手術は技術がかなり確立されており、
適切な処置を受ければ、その後妊娠ができなくなるなどの
肉体的な後遺症が残るケースはとても少なくなっています。

しかし、必ずしもトラブルが起こらないとは言えません。
具体的には、以下のような後遺症が残る可能性があります。


■初期(妊娠11週目以前)
胎児を?き出す道具や吸引する道具を使う際に、
妊娠組織や子宮内に傷や穴が残ると、
その傷が原因で後日、感染症にかかる可能性もあります。


■中期(妊娠12週目以降)
中期以降の場合は、人為的に薬を使って陣痛を起こし、
胎児を取り出すので、通常の陣痛の場合と同じように
前処置として、子宮頸管を広げる処置を行います。

その際、陣痛が強すぎると子宮が部分的に破裂してしまったり、
子宮の収縮不全による多量出欠が起こる可能性があります。
すると初期と同様に、子宮内感染症のリスクもあります。


■手術後
中絶後は女性ホルモンのバランスが崩れる事から、
月経の周期が遅れるなどの症状が残るケースがありますが、
この後遺症自体は通常1ヶ月?1ヶ月半で回復します。

また、何度も中絶手術を繰り返すと、子宮内膜が薄くなって、
受精卵がつきにくくなる症状が残る場合があります。

そして、稀なケースでは、手術中に子宮が傷付いた場合、
子宮内膜の粘膜の状態や癒着の箇所・大きさによっては
その後の妊娠に影響を与え、アッシャーマン症候群と
呼ばれる、不妊症の原因になる症状に繋がる可能性もあります。


肉体面への後遺症を避けるには、
信頼出来る病院を選ぶこと、妊娠が発覚した早い段階で
中絶を検討/相談することが重要です。

手術後も、病院から指示された場合は
入浴や性行為の再開時期などに関する注意事項を
しっかりと守りながら生活するよう努めてください。


精神的な後遺症

中絶手術の後遺症で多いケースは、
肉体面よりもむしろ、精神的な症状の後遺症です。

その中でも、心的外傷後ストレスPTSDという症状は、
統計上、中絶をした人の内2割がかかると言われています。

この中絶が原因で起こるPTSDは、
中絶後遺症候群(PAS)と呼ばれます。


PASの具体的な症状としては、
過剰反応、侵害行為、感情の抑圧の3パターンがあります。


■過剰反応:
過度に驚く反応、発作、憤怒、攻撃的な発言や行動

■侵害行為:
中絶のことがふいに記憶に蘇ったり、夢に出て来る、
毎年の中絶当日になった時に気分を害したりうつ状態になること

■感情の抑圧:
トラウマを避けるために、体や精神が勝手に防衛反応を起こすこと
(中絶の重要なシーンを思い出せない、
子供を避ける、愛情を避ける、自殺願望を持つ、など)


これらの分類に該当しない内容でも、
中絶自体に対する罪の意識を持ったり、
不眠症になったりするケースが多く見られます。


特に深刻なうつ病などが疑われる場合は、
カウンセラーや精神科などの専門家を頼り、
一人で抱え込まず相談するようにしましょう。


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