中絶手術の同意書について

中絶手術では、手術をするために
妊娠した女性の配偶者の同意、未成年の場合は
家族の同意の旨が書かれた、同意書を書く事が必須になります。


これは、母体保護法で定められているもので、
第14条の条文を引用すると、
「各号の(中略)に該当する者に対して、
本人及び配偶者の同意を得て、人口妊娠中絶を行うことができる」

という形で、暗に
「同意が必要=同意を証明するものが必要」
ということが記載されている事から、同意書を交わしています。


この同意書や同意の旨をわざわざ確認して、
中絶を妊婦が独断でできるようになってしまうのを
防ぐ背景には、れっきとした理由があります。

それは、妊婦の親や配偶者が、自分の意思を無視して
子供や孫を中絶した事に対して、因縁をつけてきたり、
病院や関係者に殴り込んでくる可能性があるからです。

家族同士の争いや人生に関わって来る場合は、
訴訟などに発展する可能性もあり、そういったトラブルを
未然に回避する為の同意確認、という側面もあります。


また、冒頭で話した通り、未成年者の場合、
両親の同意も必要になりますが、現行の法制度では、
その気になれば、年齢を誤摩化せてしまう状況になっています。

具体的には、中絶手術は保険が適用されない手術なので、
20歳前後だと思われる女性の場合、未成年でも病院側としては
年齢の確認を強制できず、目を瞑って手術をする場合もあります。


このように「形式上の同意」になっている事が原因で
その後に配偶者にバレて、トラブルに発展する…という悩みも、
至るところで発生しており、制度上の問題になっています。


また、原則として同意書のサインが必要な配偶者ですが、
配偶者が身元不明、失踪している、連絡が取れない等の理由で
同意が確認できない事情がある場合は、無くても手術が可能です。


同意書は、書面で事前に病院から受け取るケースもあれば、
病院によっては、インターネット上でホームページなどから
いつでもダウンロードできる場合があります。

手術当日、万が一忘れてしまうと手術が出来ないので、
必ず持参するように、気を付けてください。

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