双子の中絶について

双子の中絶をする場合は、早産・体内死亡・障害を抱えるなど、
通常の妊娠よりも様々なリスクを抱えることを念頭に置いて、
いくつかのポイントを指標にしつつ、決断をする事が重要になります。


双子の中絶のリスクを左右する要因とは

双子の中絶に関するリスクを測る指標として、

「一卵性胎児か/二卵性胎児か」
「絨毛膜と羊膜が、一体化しているか/分離しているか」

という2つのポイントがあります。


まず双子には、一卵性双生児と
二卵性双生児という二種類があります。

一卵性双生児とは、1つの卵子に1つの精子が受精し、
その受精卵が二つに分かれて生まれる子供のことです。

それに対し、二卵性双生児とは、
1つの卵子に1つの精子が受精した受精卵が2セット生まれ、
この2つが両方とも着巣して、それぞれ独自に育った子供のことです。


上記のどちらの場合も、胎児は受精してから数日経った時、
「絨毛膜」と「羊膜」という二つの部分によって、
お互いの成長や生命維持に影響を与えないよう、胎盤が分離されます。


絨毛膜とは、子宮内の胎児側から発生する膜のことで、
これが子宮側の膜と結合することで、胎盤と呼ばれる膜になります。

羊膜とは、子宮と胎盤の間の一番内側の膜にあたる部分で、
胎児と羊膜の間には、接着を防ぐために羊水という液体が入っており、
出産時の摘出をスムーズにしたり、子宮内の運動を助ける役割があります。


この絨毛膜と羊膜がそれぞれ、胎児ごとに分離されている場合は
「二絨毛膜二羊膜」という一番リスクが低い状態の妊娠で、
一番リスクが高いのは「一絨毛膜一羊水」という状態になります。


他にも、胎盤同士が融合していたり、
その影響で胎盤内の血管同士が吻合するなど、
双子の妊娠には様々なトラブルが発生する可能性があります。


具体的に発生するリスクとは

双子で中絶を検討する背景として挙げられる、
妊娠リスクは以下のとおりです。


早産
→早産になればなるほど、器官が未完成の状態だったり
何かしらの障害を抱えた未熟児として生まれる可能性は高くなり、
状況次第では、帝王切開で胎児を取り出す可能性もあります。
検診の数も通常の妊娠・中絶よりも多くなるでしょう。

また、体重がかなり少ない状態で出産をすると、保育器や
NICU(新生児特定集中治療室)での処置が必要になることもあります。


体内死亡リスク
→例として、胎児間の胎盤同士が融合して起こる
TTTS(双胎間輸血症候群)という、血流バランス起因の問題があります。
一絨毛膜の双子妊娠の場合、 胎盤の融合自体は3〜4割の確率で
発生すると言われています。


障害を抱えるリスク
→精神的・身体的に障害を抱える可能性もあります。
その場合、一生をかけて生活の世話をする覚悟があるのか、

他にも、想定していたよりも家族が一人増えるので、
成人までの育児や教育費用を考えて断念するケースも。


尚、特殊な手術でない限り、双子の中絶手術にかかる費用は
通常の中絶の場合と、ほとんど同じ額になることが多いです。

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