羊水検査と中絶の関係について

羊水検査は、胎児を妊娠している最中の状態で、
ダウン症や染色体異常を持った子供が
産まれてくるかどうかを「確定診断」する為の検査です。

方法としては、妊婦の妊娠した子宮に対して長い針を挿入し、
そこから羊水を吸引して、その中にある細胞の染色体に
異常が無いかどうかを検査するというものです。


何らかの異常を持って子供が産まれてくるかどうかは、
多くの場合、90年代から実施されてきた母体血清マーカーテスト、
アメリカの民間検査会社が最近開発したNIPT検査で確認されます。

具体的な方法としては、妊婦の血液を少量採って調べるだけで
確率診断ができることから、安全に調査をする事ができます。


しかし、これらの検査が示すのは、
目安となる確率でしかないということです。

「200分の1」「100分の1」
などの具体的な確率を数字で示すことはできますが、

「この胎児は、ダウン症を持って産まれてきます」
と、はっきりと宣言することはできない検査なのです。


その為、最初にこれらの検査で確率診断を行い、
大体100人に1人、1%以上の確率でダウン症などが
発症すると見込まれた場合に、羊水検査が行われます。

羊水検査で陽性、つまり何らかの異常があると
確定診断の結果分かった場合、妊婦や夫婦の
実に98~99%が、中絶を選択しています。


同じ中絶でも、初期に中絶する方々とは違い、
羊水検査を踏まえて中絶をする人達に一番多い理由は、
「遺伝」もしくは「高齢出産」を理由にリスクを避ける為です。


他にも、手術自体のリスクとして、羊水検査は
検査自体で破水が起きるなどの事故で、手術全体に対して
200件から300件につき1件の割合で、流産が発生します。

低い確率ではありますが、大規模な産婦人科の病院では
年間に1件2件はこういったトラブルが起きるでしょう。
当事者にとっては、見過ごせない確率のリスクになります。


それから、羊水検査の存在は、
医師から積極的に説明があるとは限りません。

命を扱う仕事である事、医師によって妊娠や中絶に対して
どのような考えで患者と接するかは、医師の裁量次第です。

なので、もし中絶をするかどうかで悩んで
その判断のために羊水検査を希望する場合は、
あなたやパートナーの方から、医師に働きかけてください。

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