ダウン症の胎児の中絶について

出産前の胎児の遺伝子や染色体を検査した結果、
ダウン症の目安となる、染色体異常が確認された胎児は、
現在、約97%の妊婦が中絶をしています。

(2013年4月?2014年3月の調査結果)

海外でも、ダウン症胎児の中絶率は
各国で約90%以上の高い水準を保っています。


ダウン症の原因は、主に染色体の不分離です。
本来は一つの細胞が分裂して新しい2つの細胞に変わりますが、
染色体が分離をしないと、それぞれの新しい細胞に分配されません。

これが様々な過程やプロセスを経て、
ダウン症の発生率増加に繋がり、具体的な症状としては

  • 外見の症状:顔の奇形化、低身長、体力の低下、斜視、白血病
  • 内面の症状:知的障害、心疾患、精神発達の遅延
などが発生する恐れがある、とされています。


他にも、中年以降でアルツハイマー病を高確率で発症したり、
女性の場合は子供を出産した場合、高い確率でダウン症を発症します。
また、染色体異常が原因で始まるこの病気は、現在治療方法がありません。

思春期以降、性欲を抑えることができない場合もある為、
その際は周りの人によるケアも必要だったりします。

子供を産みたいと思うのは本来自然な考えだと思いますが、
こういったリスクを抱えながらダウン症の子供を育てていく事態を
避けるために、大半の妊婦が、中絶を選択しているのです。


胎児がこのダウン症を発生する確率は、

  • 妊婦の年齢が24歳以下:1/2000
  • 妊婦の年齢が35歳  :1/300
  • 妊婦の年齢が40歳  :1/100
とされており、日本国内には、
ダウン症の患者は5万人いるとされています。
(医学書籍 ”ラングマン人体発生学”より引用)


ダウン症を妊娠中に発見するには、

  • 妊娠約11週目:絨毛(じゅうもう)検査
  • 妊娠約15週目:母体血清マーカー検査、羊水染色体検査
の検査でそれぞれ、事前に発見することが可能です。

これらは母体を傷付けて行う検査だった為、
低確率ですが、流産のリスクを高める必要がありました。


しかし、最近では、2013年から、新出生前診断という、
母体から採決した20ccほどの少量の血液検査をするだけで、
染色体検査をすることができるようになりました。

検査の精度も非常に高く、80?90%の高確率で
ダウン症などの身体的な異常があるかどうかを予測可能です。

仮にこの予測結果が陽性と判定された場合、
異常が無いか、中絶するべきかを確定する診断として
改めて羊水検査を行う、という流れが最近は確立されつつあります。

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