中国での中絶について

中国では、日本と異なり、
中絶が法律で合法的、且つ積極的に認められています。

「母体の健康に著しい損害を与える可能性」
「経済的な理由がある」「暴行を受けた」など、
日本の母体保護法のような、限定的な特記事項はありません。


また、出産時の手術は帝王切開が中国では一般的で、
世界標準の切開手術をする確率は15%なのに対し、
中国では約50%近くの手術が、帝王切開で行われています。

また、中国での結婚は、計画生育法という法律で
女性は20歳以上にならないと、結婚する事ができません。
違反した場合は罰金が課されます。

そして、未婚の出産・未成年での出産の場合は、
世間の風当たりが非常に厳しい事から、
中絶をするケースも多くなります。


妊娠を抑制し、中絶を積極的に推進した理由の一つとして、
中絶を合法的に許可することで、人口推移を政府主導で
抑制するという方針がありました。

一人っ子政策が施行されたのは1971年ですが、
それ以来、中国では累計3億人以上の胎児が中絶されており、
この法律が無かったら、中国の人口は今の約3割増えています。


現在では、中絶件数は年間約800万件に達しており、
単純計算で、日本の数十倍の手術が行われている事になります。

また、手術を受けた6割以上の女性が未婚であり、
45%の女性は出産経験がありません。


特に若年層の国民は、避妊の基礎知識が欠如しているようです。
対策として、中国政府は小中学校での教育指導要領をまとめ、
性教育を早い段階から始める体制作りを急いでいます。

中絶がこれだけ一般的になっている社会情勢の中で、
日本では考えられない事ですが、中絶に関する
テレビ・ラジオCMが、中国では頻繁に流れています。


最近では、急速な人口比率の高齢化・若い年代の不足から
中国の一人っ子政策が緩和される政策が開始されましたが、
夫婦の半数以上が、二人目以降の子供を産む予定がありません。

この背景には、中国の国民が都市部を中心に
豊かになり、養育費や高校大学の教育費用がかさむように
なったことが原因としてあると言われています。


そして、日本の都心や地方の女性の傾向を見ると分かりますが、
高い教育を受けていない女性ほど、若い時期に結婚したり、
子供を多く産む傾向にあることは、中国でも同様です。

その結果が示唆するように、
臨まない妊娠をしてしまった場合も、
産む選択肢を選ばず、中絶に至るケースが多くなります。

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